

十月圍城
BODYGUARDS AND ASSASSINS
製作年度:2010年
上映時間:138分
製作国・地域:中国/香港
監督:テディ・チャン
アクション監督:トン・ワイ
特別協力:アンドリュー・ラウ
製作:ピーター・チャン
撮影:アーサー・ウォン
スタントコーディネーター:谷垣健治
出演:ドニー・イェン、レオン・ライ、ニコラス・ツェー、ファン・ビンビン、ワン・シュエチー、レオン・カーファイ、フー・ジュン、エリック・ツァン、クリス・リー、サイモン・ヤム、チョウ・ユン、ワン・ポーチエ、メンケ・バータル、カン・リー、ジャッキー・チュン
予告編
ドニー・イェン、レオン・ライ、ニコラス・ツェーはじめアジアを代表する豪華スターの競演で贈るサスペンス・アクション。辛亥革命前夜の香港を舞台に、王朝打倒を掲げる革命家“孫文”を守るため、西太后が仕向ける500人の暗殺団に立ち向かう名もなき義士たちの活躍を描く。監督は「アクシデンタル・スパイ」のテディ・チャン。
清朝末期の香港。そこに、腐敗した王朝の打倒を掲げて立ち上がった男、孫文が日本からやって来るとの極秘情報がもたらされる。目的は、中国各地の同士たちと武装蜂起へ向けた協議を行うため。孫文を亡き者にしたい西太后はこのチャンスを逃すまいと500人もの暗殺団を送り込む。そこで、孫文を守るための義士団が結成される。集められたのはスパイとして働く警官や車夫、ワケありの物乞いなど市井の民たち。彼らに課された使命は、孫文の影武者と共に囮となり、会談が終わるまでの1時間を500人の暗殺団相手に戦い抜くというものだった。(allcinema ONLINEより)
公式HP
谷垣さんインタビュー(前編)
谷垣さんインタビュー(後編)
≪ねたばれあります。≫
テディ・チャン監督、ドニー・イェン出演の「孫文の義士団」を観ました。
泣いた。泣いた。
どこで泣くというわけでなく、後半ずっと泣いてました。
切ないのよ~~、いろんな思いが。
なんですか、この適材適所は。
冒頭から、ジャッキー!!!(チュンのほうです。)
一瞬で、ワクワク度が上がります。あの階段で、学生たちの一途な眼差しをむけられながら、お話するジャッキー。わたしも、うんうん、うなづいていたら、いきなり狙撃。
あの階段、ちょくちょくでてくる度、不吉です。
商人で成功したお父さん(ワン・シュエチー)。この人、最初、こわもてですもんで、勝手に悪い人と思っていたら、なんて頼りがいのある親父さん。それは、ビンビンさんも、理想のお父さん候補として、そちらへ行ってしまいます。
その反対に、ドニーさんは、博打うちの親父さん。娘がかわいいさかりなのに、8年たえた嫁(ビンビン)は、娘とともに出て行ってしまいます。
孫文さんの1時間のミーティングに、どんだけの人、亡くなってしまいましたでしょうか。
だけど、そんな価値のあるミーティングを支えたみなさんが素敵です。

ニコラス・ツェーが泣かせる。あの結婚を約束していた写真屋の娘さん、かわいそうになぁ。これから幸せになる人なのに。フージュンが強いよ~。
レオン・ライ、全く途中まで気付かなかった。ニコの二役かと勝手に思ったりしました。
ひげそったら、びっくり。ワンレンのイケメン登場です。見事に大勢の暗殺者をやつけてましたが、髪の分け目は乱れません。扇子を武器にする人って、やっぱりかっこいい人が多いです。
苦しみから自由になれたかな。あんなに、寝て生活していたのに、大事な時に、華麗な動き保てるんだな。すごいな。
ひとり息子。あの親子泣かせるよ~。そして、ニコと息子のやりとりもいちいち泣ける。
まだ17歳だってさ。この1時間のために、生きてきた、みたいなことを言って。
くじ運の悪さは、尋常じゃありません。生まれの良さで、運、使っちゃったのかなぁ。。
レオン・カーファイ先生は、けっこう教え子フージュンに辛口採点だったなぁ。平凡で大きいことは成すことはないみたいなこと。こんなん書かれたら、根にもつわ。
サイモン・ヤムがけっこう強い役。最初の30分でいなくなるなんて、なんて贅沢な使い方なのでしょう。娘さんの服を縫う姿に、もう涙腺が。。この映画、なんで、ここまで、胸をしめつけられるシーンが多いのでしょう。
ドニーさんが出ずっぱりを期待されていた方には、あれ、これだけ、みたいに思ってしまうなぁ。
屋根の上から娘を覗くなんて、すごい。娘の人形たくすシーンは、切ない。お父さんの愛情です。
そして、馬に激突!!!一番の衝撃です。
フージュンが朝廷の使いとして、眉毛なし状態で、気合い入っていました。
木の棒で、刺さなくてもいいじゃないか。
中国の歴史を、こんなに香港映画を観たりしながら、さほど、わかっておりませんが、大勢の犠牲のもと、今の大国があるんでしょう。日本だってきっと、こんな気持ちで頑張ってくれた人たちがたくさんいると思います。
今の生活がありがたいものだと思いました。
タイトルが、堅苦しい感じだったんで、どんな映画かと思っていたけれど、想像以上に良かった作品でした。
オススメ度:★★★★半
ワン・シュエチーさんの作品、もっと観たい度:★★★★★
主題歌
ちょっと長めの予告編